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源さんが、書けるレベル「初級」と言うことで進めていきます。10年間にいろんな失敗を繰り返し、私なりに考えてやっている事を書きます。源さん流アマチュア木工術とでも言ったもので、当然違った意見や間違った記述もあるかもしれません。質問やご指摘はメールにて、どしどしお願いします。また、固有の会社名、商品名を記載しますが、たまたま源さんが使っている工具、塗料などであり、宣伝費等は一切もらっていません。

  このページは、源さんの木工と同じで、永久に未完成です。後から思い出して付け加えたり、訂正したりと進化、発展、変化(へんげ)し続けます。(変化した箇所は、Newまたは訂正の記載をしておきます。)

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   第1章 準 備 編
   第2章 実 践 編
   第3章 道具の手入れ
   第4章 治具と安全具
   第5章 作品製作特別室


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   第3章 道具の手入れ
■買ってきたら最初にする事
ほとんどの手工具は、買ってきてそのまま使えますが、中には調整が必要な工具もあります。(木工関連の本に詳しく載っているので、ここではポイントだけ書きます。)
 
●ノミの仕込
柄尻に付いている鉄の冠から柄が少し出るように、冠を叩き込む。入らない場合は一度抜き、少し削ってから入れる。最後に柄尻を叩いて、抜けないようにする。(これをして置かないと使っている内に、柄が縦に割れたり、角が欠ける。)

●鉋の仕込
鉋の仕込とは書いたものの、これだけで一冊の小さい本になりそうなので本を参考にして下さい。(ここでもポイントだけ書きます。)
各部の名称はしたの参考画像にあります。
・刃の出し入れがきついときは、鉋台の表なじみをノミでそぎ落とす。(ノミの刃を直角にあて、少しずつ)  
・反対に使っているうちに緩くなった時は、表なじみにハガキを糊で貼る。
・押溝は少し広げておいて、刃が左右に少し動くようにしておく。
ほとんどの鉋は、買ってきたらこの作業しなければ刃が左右に動かない。
・下端の平面を調整するときは、鉋身(刃)を入れた状態で調整する。(刃口から1mm程度引っ込める)
  

■基本的な事
道具を錆とカビと割れから守には、こまめな手入れと正しい保管しか無いのかなあと思います。一番の敵は人の汗

●ノコの手入れ
「電動ノコ」
電動ノコの手入れと言っても特に思いつかないが、時々は掃除機で内部の木粉を取りたいものです。カーボンブラシの出す火花で発火なんて事も無いとは言えません。煙が出た事は何回もあります。

「替え刃式ノコ」
替え刃式ノコは目立ての必要が無く手入れと言ったら、こまめな油引きをする事ぐらいです。参考画像のような物を作って、使う前に油を引き、使い終わったら油を引く。

●鉋の手入れ
鉋も使った後は必ず油を引くようにしています。一つには台の割れを防ぐためです。それと、逆目を防ぐため、木材に水を塗ってから鉋掛けをする事があります。この時は後で刃も抜いて、全体に油を付けておきます。

「鉋台の調整」鉋の下端(お腹の部分)は常に正しい状態にしておかないと、鉋掛けをしても材に正確な平面が出なかったり、鉋が掛からなくなったりします。下端定規や直定規を使っていつも確認しておきます。(調整の仕方については別の機会に)
 

●砥石の手入れ
「砥石の平面」砥石の表面は常に正しい平面でないと、刃物の刃が正しく研げません。研いで行く内、真ん中がへこんできます。一番簡単な平面を出す方法として、砥石を互いに摺り合わすことです。私は粗砥を除いて同じ砥石を二つ用意しています。(人工砥石なので二つ買っても負担にならない)
 

●刃物の研ぎ方
 刃は使うたびに刃先が摩耗して、切れ味が落ちていきます。特に鉋刃などは常に鋭利な状態を保たないと、逆目が取れなかったり、食い込みが悪くなったりします。
 刃物を研いでいく手順としては次の3段階に分けられる。ただし、刃の状態によっては省略出来る。
 刃物の研磨で一番大切なのが、正しい姿勢と刃の角度を一定に保つことです。刃の角度を一定に保つ治具も売られていますが、やはり身体で憶える方が賢明かと思う。

刃を両手で保持したら、手で押すのではなく、腰から上を使って身体全体で押すように研ぐ。

 注意! 裏刃は特別な場合を除き、粗砥、中砥では砥がない事。

○粗砥ぎ
 粗砥を使い、刃先の大体の角度を決めたり、刃こぼれした刃先を整えます。刃の状態によっては省略します。

○中砥ぎ
 研磨で中砥ぎが一番大事な作業です。中砥で刃先を完全な状態に持っていく。(刃先全体に、縁のように見える刃返りが出るのを目安にする。)
 加熱されて長い間に焼きが落ちる事があるので、砥石の面に常に水を掛けながら研ぐ事。

○仕上げ
 最後に仕上砥石を使って表刃と裏刃を鋭利な状態に仕上げる。(鏡のような状態)研ぎ方としては、表を7回研いだら裏を3回研ぐ感じで、時々指で刃返りが残っていないか確認する。
 研いでいく内に砥くそ(黒いかす)が出てきても取り除く必要はないが、刃返りが取れて砥石の面に残っていたら取り除かないと、刃に傷が着く。

○最後に
 刃物の研磨は決して楽しい作業ではないのですが、木工の全体の1/3は刃物の研磨に時間を取られます。研磨も木工の一部と割り切り、楽しく研ぎましょう。
 

●源さんの独り言
 鉋にしても鑿にしても、よく切れる切れないは「研ぐ腕」によるところが多いと思います。砥いだ直後はよく切れるが、すぐに切れなくなるのは刃物の品質によるところが多い。一度だけ「本職の大工さんの鉋」を借りて逆目の立ちやすい木を削ったことがありますが、その切れ味に驚きました。時々その大工さんに鉋の研ぎ具合を見てもらいますが、鉋は見ないで「削った木の表面」しか見ません。
(最近は少し誉めてもらえるようになりました。)

 
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