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   初級木工教室…

源さんが、書けるレベル「初級」と言うことで進めていきます。10年間にいろんな失敗を繰り返し、私なりに考えてやっている事を書きます。源さん流アマチュア木工術とでも言ったもので、当然違った意見や間違った記述もあるかもしれません。質問やご指摘はメールにて、どしどしお願いします。また、固有の会社名、商品名を記載しますが、たまたま源さんが使っている工具、塗料などであり、宣伝費等は一切もらっていません。

  このページは、源さんの木工と同じで、永久に未完成です。後から思い出して付け加えたり、訂正したりと進化、発展、変化(へんげ)し続けます。(変化した箇所は、Newまたは訂正の記載をしておきます。)

   木工教室メニュー
   第1章 準 備 編
   第2章 実 践 編
   第3章 道具の手入れ
   第4章 治具と安全具
   第5章 作品製作特別室


●角利産業
 大工道具セット KB-250
●角利産業
 大工道具セット KB-200
●リョービ電動工具
 手押かんな盤HL-6A
●リョービ電動工具
 自動かんな盤AP-10N
●[プロクソン]ミニバンドソウ
 (木工・金工用)No.28170
●大型木工旋盤RN8200
●マキタ ジョイントカッタ 3901184015
   第2章 実践編 (人に優しい仕上げ材)
■下ごしらえ
木取りを含めた各部材の原型を作る作業
●木取り
簡単に書くと、大きな木材から作りたい部材を、模様などを考慮して、有効に作るために墨を入れ(線を引く)切り分ける作業。
源さんは、作りたい部材に合わせた木材を製材所から買ってきたり、ストックしている中から探し出して使うので、余り「木取り」と言えるような事はした事がない。
 
●材料の捻れ曲がりを取る
これが一番大変な作業で、あまり大きな捻れや、曲がりがある材料は半分に切断したり、曲がりを利用するなど、別の使用法考えた方が良い。また、初級編と言うことで、道具もないので省略します。

●平面を出す
DIYショップで買ってきた木でも、多少の歪みはあるため、この作業は不可欠。
1 基準面を決めて、その面から正確な平面を出す。
2 まず、直定規を基準面に当てて大体の凹凸を見る。手の平で撫でてみるのも一つの方法。(何度か経験する内に、細かな凹凸も解るようになる)
3 出てる部分に鉛筆で印を付けて、鉋で削っていく。
4 削っては、定規で確認し、また削る。
5 基準面の平面が出たら、その左右の面平面を出す。ただし、平面であると同時に基準面と直角でないと駄目。
6 最後に、基準面と反対の面の平面を出す。

●寸法を揃える
1 最初に出した基準面1と次ぎに出した面を基準面2として、それを元に寸法線を引いていく。
2 基準面1に線を引き、切るまたは削る。
3 板材なら白罫引きで、角材なら罫引きで引く。(鉛筆は駄目!)
4 基準面2に線を引き、切るまたは削る。

 「鋸を挽く」
基本的には、台の上に足で固定して挽く。寸法線のちょい外側を、あまり力を入れないで、真っ直ぐ引く。最初は片手で、途中から両手で、寸法線と鋸を目で常に確認しながら引いていく。(変な力を掛けたり、鋸と材とが直角でなかったりすると、歪んでくる。)
切断される直前に、材の端を手で押さえて落ちるのを防ぐ。

 「電動鋸で切る」
前にも書いたけれど、電動鋸のケガが多いから気を付けよう。
手持ち式の電動鋸を使う場合、必ずガイドゲージを使って切ること。ガイドゲージを使えない場合は、(ほとんどの場合使えない)あらかじめ、厚さ10mmの案内板を作っておいて、クランプで固定し、案内板に沿って鋸を挽く。

テーブルソーを使う場合の注意は、切断直後の材のキックバックが起こるので、体をずらせて切る。また、指を守るために押し棒を使う。
どちらにせよ、気を抜かないで集中して使いましょう。

■部材の加工
加工の工程での、主な作業を書きます。

●鋸で切る(挽く)

「寸法を揃える」でも鋸は使ったが、部材の加工では、より正確に鋸を挽かなければならない。ホゾの加工や組加工のような場合は、胴つき鋸を使う。要領としては、切り始めは爪で位置決めをし、やはり素直に挽いていく。

「糸のこ」は、曲線に沿って、ゆっくりと慌てずに、特に小さなカーブではゆっくりと挽けば上手くいく。(アマチュアだから、期日もないしのんびりと)


 
「ジグソー」を使うときは、部材をクランプか木工バイスでしっかり固定し、ジグソーも手でしっかり持っていないと、跳ねて刃を折ることになる。また、小さなカーブでは、少しずつ移動しながら曲げていく。(その場で曲げようとすると、刃を折ってしまう。)
●ノミを使う

「ノミで穴を掘る」

楽をするなら、穴より少し小さめのドリルで穴を空けておき、ノミで仕上げる。
綺麗に掘るこつは、一番に切れるノミを使う。次ぎに「穴を掘る」と言うイメージを捨て、1〜2mmづつ、削ぎ落としていく感じで掘っていく。貫通穴の場合は、両面から半分づつ掘って貫通させる。寸法線の少し内側を掘っていき、仕上げで線に合わせる。

■組立と仕上げ
●組立

 組立は、慎重に何度も調整をしてから接着剤を塗り、ハタガネなどでしっかり圧着する。圧力をかけて乾燥させないと、接着力は落ちる。(ハタガネがない時や、使えない場合は、ゴムバンドや紐を代用する。どの場合も必ず木片を挟んで傷付くのを防ごう。

 一度、試しに同じ材を片方は圧力をかけて、もう片方はかけないで接着剤の強度を試して下さい。その差がはっきりするでしょう。

 

●仕上げ
 組立も終わり、表面の処理が済んだら、いよいよ仕上げです。しかし、個人の好みで仕上げは、かなり違ってくるのであまり書きません。その代わり、いくつかの材料を画像で紹介します。
 それから、一部の仕上げオイルの中には、布に付いたまま放置しておくと、自然発火する物もあるそうです。(源さんは、燃えた経験はないですが、オイルを使った後の布は、その日に焼いて処分しています。)

■人に優しい仕上げ材(塗料)
 木工品は、直接人が肌で毎日触れる物ですから、少なくとも有害物質の含まれる仕上げ材は使いたくないものです。
私の所に寄せられる質問にも、仕上げ材や仕上げについての質問が多くなりました。

● オイル・フィニッシュ
 耐久性、硬化作用、美観などの目的で塗り込みます。
種類は沢山あり「亜麻仁油」「チークオイル」「木彫オイル(商品名)」や中には食用の「オリーブオイル」や「クルミオイル」を使う方も居られます。

● ワックス
 硬化作用はないと思いますが、しっとりとした感じで仕上がります。

● 和蝋(ろう)
 「漆」と言う世界にも誇れる仕上げ材のあった日本では、あまり塗料やオイルは、発達しなかったようですが、蝋は数少ない日本の仕上げ材です。

● 柿渋
 同じく純国産の仕上げ材で、硬化作用、耐久性をあげます。乾くまで少し臭いが気になります。また、タンニンが主成分なので、木材によっては黒く着色されます。仕上がりは濃い茶色

 ★完全無臭の柿渋
 乾くまでの臭いが気になる方は、最近になって、完全無臭の柿渋が発売されました。木材だけでなく、繊維の染色などにも使われているようです。

 商品名:カキタフ   価格:1Lボトル 卸価格 1200円(24本単位)
                    小 売 1800円(1本単位) 送料別
   詳細は「美彫工房」URL http://www.d2.dion.ne.jp/~mihonaka/ でお問い合わせ下さい。

■ 仕上げの行程や方法についてよく質問が来ますが、仕上げこそが作者の表現の全てで、好みにより大きく違ってきます。

 私のように、木彫オイルを1〜2回塗っただけで、「後は使う人が毎日水拭きし、仕上げて下さい。」なんて、ずぼらな決め台詞を吐く人もいれば、表面仕上げを、細かなサンドペーパーで丁寧に擦り、オイルをたっぷり染み込ませ乾いたら、もっと細かなペーパーで表面を摺り、オイルの乾かない内に耐水用ペーパーで...と丁寧な仕上げをする方も居られます。

 オルビーサンダーについては、ペーパーの目番や木材により傷が残る場合があります。使用する材料の端材で試されると良いでしょう。

 要は、自分で色々試してみて、自分のスタイルを持つことだと思います。


 
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