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良くある質問… |
きのくに木工村は、アマチュアの私が作っているホームページです。プロの方のホームページのような難しい事は書けません。逆によそでは質問できないような事でも、遠慮なくご質問下さい。源さんの知識と経験では答えが見つからない場合は、優秀な人材(林業関係者、製材屋さん、大工さん、デザイナーさん、プロの木工家など多数の友人、知人)が揃っていますので、何らかの回答を得られるものと思います。 ご質問は掲示板にでお寄せ下さい。
このコーナーは、過去に皆さんから掲示板やE−Mailで寄せられた木工に関する質問と源さん流の答えを掲載します。回答については、例によって独断と偏見も多分に入りますので、内容と結果について責任は負いませんので御了承下さい。 |
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●作業場と騒音問題 |
このコーナーを作るきっかけにもなった、木工を楽しむための最大の難問です。田舎暮らしの私は、作業場の確保と騒音問題はほぼ無縁で、皆さんからのアンケートの中からもアイデアを頂戴しました。
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Q1:近所に気を使い、電動工具が使用できない。/昼間、できるだけ静かに木工をしています。/低騒音の電動工具はありませんか?etc..
A1:確かに最近、低騒音の電動工具が販売されてはいますが、マンションや団地、静かな住宅街で休日や夜間の使用に耐え得る電動工具はありません。他に作業場を確保する方法以外でこれに対処する方法は、次のような方法しかないのかなあ..と思います。
1 原点に帰り、電動工具を捨てて手工具でとおす。また、金槌などを使わなければならない工程は、公園、空き地などで作業する。(案外これで近所に仲間が見つかったり、木工をしていることを認識してもらい、別の道が開けるかも?)
2 ご近所への作戦として、隣近所の方には何か作品をプレゼントしておく。騒音はするが、何をしているのか判らないよりは、木工をしているんだと言うことを知っておいてもらう。(隣人を同じ趣味に引きずり込めばしめたもの。)
案外と皆さん、気を使う余りに、密かに木工をされていることがある。隣近所に、木工を趣味でしているんだと知ってもらう事で、以外と解決策が見つかるのかも知れません。(隣近所で、3人仲間に引きずり込めば、電動工具も使い放題!とは言い過ぎでしょうか?)
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Q2:都会で作業場を確保できない。/作業場がなくてできません。サークルか教室はありませんか?etc..
A2:以外と質問の中に回答があったりします。(回答例も掲載しておきます。)
都会で(どの程度を都会と呼ぶかは別)屋根付きの駐車場を探せたとしても、維持費で倒れると思います。やはり、仲間やサークルを捜すか作る事が近道かも知れません。
逆に都会の場合、公共施設の開放をしてもらえるかもしれません。一度役場(役所)に相談するのも方法です。(この場合一人より二人、三人の方が強い)
例:1 郊外に安い作業場を借りて、休日は作業場で寝泊まりしながら木工をしています。(ある意味では大変恵まれている。)
例:2 友人と屋根付きの駐車場を借りて、作業場に改造。(大都会では無理にしても、市内を外れると以外と安く借りられるかも?)
例:3 休日に学校の機械室を開放してもらい、仲間と木工を楽しんでいます。(行政の理解と仲間と条件が揃う必要あり。)
仲間を見つけるのに、このホームページの掲示板を利用していただいても結構です。また、リンク集に、芝地先生が主宰で日本一の木工クラブ「タマ・クラフト」のホームページがあります。一度ご覧下さい。(私も、初期からの会員です。)
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●木ネジに関連する質問 |
Q1:木ネジのもみ方はどのようにしていますか?
Q2:堅木に木ネジをもみ込む時、ネジ山がつぶれたり皿がとれたりしますが、良い方法は?
A:木ネジの山は、昔は(−)が主流でしたが、最近は(+)が主流になってきました。木ネジに関連する質問が他にも何件かありました。
1 ネジ山をつぶさずにもみ込むためには、ネジ山のサイズに合ったドライバーを使うこと。
2 あらかじめ、下穴をあけてからもみ込む。これは、部材の割れを防ぎ、組み立てるときのずれも防げます。釘を使う場合も同じです。
3 木ネジに、石鹸や蝋を少し付けてからもみ込む。これでねじ込む力も少しで済むし、皿が取れたりすることもなくなります。
4 同様の書き込みを、プロの大工さんからもいただきました。私も作業場に石鹸箱を置いています。
木ネジ寸法の選択ですが、強度を必要とするなら表側の部材の厚みが10mmとすると全長40mm程度(1:3)が適当で、強度を必要としない場合でも部材が10mmとすると全長30mm程度(1:2)は必要です。
電動ドライバーも安く出ていますが、この場合も石鹸などを付けてもみ込んで下さい。
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●鉋の刃に付いての質問 |
Q1:刃が固くて、思うように出具合を調整できないのですが?
Q2:少し斜めになっていて、鉋の面と刃が平行にならないので調整は?
Q3:鉋の刃が、ゆるくなりすぐに動いてしまう。刃を押さえている棒をたたいても止まらない。
A:最初に、大抵の鉋は買ってきたら必ず調整をしないと使えない事を書いておきます。また、木工教室で鉋の各部名称をみてください。
A1:Q1,2については、押さえ溝をノミか回し挽き(のこ)で拡げます。押さえ溝は、刃幅よりも少し広くないといけません。これで刃の頭が左右に少し振れるようになりますが、まだ固い場合は、表なじみを、そぎ落として刃の出入りがスムースになるようにします。注意:そぎ過ぎると刃が安定しなくなる。
A2:Q3については、表なじみが摩耗したか刃裏が薄くなりすぎて緩くなったものとおもいます。これを治すのに、裏金止めを押さえても意味がありません。表なじみにハガキか薄い紙を張り付けて摩擦抵抗を大きくする方法が、昔から行われています。
鉋の調整について書くだけで、1冊の本が出来そうなくらいになると思います。それくらい鉋の調整については難しいところがあり、最近では、「調整不要、即使用可能」と表示した鉋や「替え刃式鉋」なども販売されています。
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●釘に関する質問 |
Q1:釘が曲がったり、横から出たりします。釘を真っ直ぐに打つ要領は?
Q2:釘を打つと、板が割れることがあります。また、抜けて来たりしますが良い方法はありませんか?
A:釘に関連することを総合的に書きます。
1 釘の種類
「市販品」 鉄釘、真鍮釘、鉄スクリュウ釘、ステンレス・スクリュー釘、カラー・ネール
「手製」 隠し釘、竹釘など
2 釘の長さと打ち方
釘の長さについては木ネジと同じで、板または部材側が10mmの場合は全長40mm程度は必要です。また、釘を使う場合も接合面には木工用の接着剤を塗り固定します。
釘を真っ直ぐに、曲がらずに打ち込む方法ですが、これも木ネジと同じで、あらかじめ下穴を空けておき打つことで解消できます。
釘を隠すために穴を空けてから打つ場合は、「釘締め」(ポンチ)を使い中まで打ち込みます。
金槌で釘を打つ過程で、よく木に金槌の跡が着く場合があります。この場合、水で跡の着いた部分を湿らすと膨らむ場合があります。
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