第38回ろうそくまつり本番!
8月13日、ついにろうそく祭りが始まりました。
当日は土曜日ということもあって、例年より多くの(たぶん1.5倍)参拝客の皆様にお越しいただけました。
上段右の上の写真は、子供が嬉しそうにろうそくを付けている写真です。その下の写真は今年だけ(願わくは今年だけ)の催しとして、東日本大震災で亡くなられた物故者の名前が刻まれたろうそくを献灯・供養いたしました。こちらは大阪在住の五十嵐様からのご寄進です。改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。
当日は大きな怪我、事故もなく、スムーズにそして厳粛に執り行えたと思います。これも弘法大師様のおかげさまによるものだと思います。
ただ、例年より多くの参拝者にお越しいただいたということは、それだけ刺さっているろうそくの数も多かったということもあり、撤収作業が例年より大変でした。発泡スチロールの上にアルミホイルをしいてそこにろうそくを刺すわけですが、それを撤収と同時に抜かないといけませんので、これがなかなか抜けない。そしてろうそくが多すぎてアルミをとかし、発泡スチロールまで溶けてしまっているものもあり、ずいぶんてこずりました(T_T)
でもうれしかったのは、毎年ですが、こうやって撤収作業をしているときに、まだ参道内に残っておられる参拝客の皆様に「お疲れ様」「きれいやったで」「ありがとう」こんな声をいただけけたことです。これがあるからまた来年も頑張ろうという気になります。
改めて皆様、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
第3回実行委員会
7月19日、ねぶた小屋にて第3回ろうそく祭り実行委員会が行われました。
この日は作業が中心。10万本のろうそくに串をさして準備万端。すべて手作業なのでたいへんですぅ。
第2回実行委員会atねぶた小屋
7月12日、ねぶた小屋にて第2回ろうそくまつり実行委員会が開催されました。
議論の争点は毎年ろうそくの製作をお願いしている山内各商店に、ろうそくの配布までしてもらうのか?でした。奥の院参道入り口の一の橋や中の橋など、ろうそく祭り会場となる参道内では19時からのろうそく配布を予定しており(それまではろうそく設置場所や人員配置の準備の都合)キッチリ配布時間を守っておりました。安全管理という意味では当然です。しかし数年前から、高野山全体で「ろうそくまつり」をやろうと考えた結果、山内各店舗でも製作をしてもらったり(それまでは自分たちだけでやってました)配布をしてもらってました。すると、各ブースに寄せられる苦情のなかで一番多かったのが、
「なんで並んでいる私らはろうそくをまだもらってないのに、あの人らは持ってるの?」
「参道のいたるところにすでにろうそくが刺さってるで!」「早よ配れ!」
などです。確かに当日準備のアルミ敷きや発泡スチロール並べの時にすでに刺さっていたり、火がついていたりしています。(申し訳ないですがそういうのは準備の時にぬきます)これは管理運営を任されている実行委員会として安全かつ円滑に行う義務に反しているような気がしたので、「今回は各店舗での配布を見送ろう」と意見が出たわけです。議論がすり替わってはいけないのが、まち全体で取り組もうということを否定しているわけではありません。それはもちろん目指していくべきことですが、やり方を間違えれば文化遺産の火事、怪我など、管理側として把握しておかなければならないことが把握できなくなってしまいます。
かといって、製作だけをしてくださいね~。配布はせんといてね~ではなんとなく参加している意識が薄くなるような気もしますし、どうしたもんじゃ??
ってな会議でした。皆さんはどっち??
第1回実行委員会始まる!
7月1日、青葉まつりの興奮冷めやらぬうちに早くもろうそく祭りの準備が始まりました。
第1回は組織の確認、実行計画・概要の確認、今年の広告に載せる中学生のろうそく祭り絵画の決定などなどです。次回は7月5日。ろうそくに串さしをする作業です。
ろうそく祭り
毎年8月13日19時から開催。
高野山奥の院参道両脇に約10万本のローソクを並べて、世界中の御霊を供養する高野山最大の集客率を誇るイベント。.
もともとの始まりは高野山の若者が都会に出て行って、お盆に高野山に帰ってきたときに祭りも何にもないという状況の打破のために始まったようですが、今では前述のようなコンセプトをもって展開しております。
というのも高野山も観光地化が進み、いいか悪いかは別として信者のためだけのまちではなくなってきているわけです。(こんなことを書くといろいろなところから怒られますが)しかし現実にそのようになってきているわけで、宗教だけでは食っていけないところも否定はできないと思います。.
そんな中、一つの事業を展開するときのコンセプトとして、観光と宗教色を併せ持った事業展開が最も「今」の高野山にふさわしいと考えられ、地元民だけが盛り上がる祭りではなく、観光で来られた方も、参拝者もそして地元民も喜んでいただける祭りにしようと考えるのはさほど間違ったことではないと信じています。中にはあんなものは在家の祭りだから在家の人間がやったらええんじゃという方もおられますが、そこで集客した観光客のかたにお大師様の教えを伝え、安らぎをわかしていくことも、高野山に住む者としての役目ではないでしょうか。.
おっと、話がそれました。
とにかく、まちのことには在家も出家も関係なく一体となって取り組んでいく姿勢が、やっぱりいいと思いますし、数年前からこのろうそく祭り実行委員長も在家と出家と交互に出すようになってます。(ちなみに今年の実行委員長はお坊さん)
静寂の高野の夜がひと時だけ熱い夜に生まれ変わる8月13日。
是非皆様でおこし下さい。