1998年度 第1学年理科夏期特設課外授業「情報教育」
1998年8月25日(火)
1年生 教養理学科39名(全員),普通科1名,引率 2名
和歌山大学 システム工学部情報通信システム学科

1.講 演 10:00〜12:00
和歌山大学システム工学部 情報通信システム学科 助教授 渡邊 健次 先生
「情報処理とインターネット −情報とは何か.インターネットの歴史・技術・考え方−」
・レジュメは各自のコンピュータのブラウザに提示
・「情報」とは何か?
・さまざまな「情報」
・情報の表現と伝達
デジタル革命 ・・・ 情報を数値化 情報がコンピュータで処理可能
デジタルの利点・・・ ノイズの影響を受けにくい エラーの復元 データ圧縮
・情報処理活動
情報とは data(生の情報=素材・料理の材料のようなもの)から必要なものを選択
information(一品料理のようなもの)へ、そしてこれを処理して
intelligence(より高度な・定食)に
あくまでも、主観的なもので、個人の価値観が反映
自分の必要としているものには価値がある
情報の収集→処理→新たな価値の創造
コンピュータと通信ネットワークが便利に・・・インターネット
・コンピュータとネットワーク ・・・ コンピュータによる情報処理
高速処理、大容量、正確 機械可読なデジタル情報
ネットワークの活用
情報収集、情報交換
インターネット ・・・ Global World-Wide Interactive
・インターネットの世界
“世界最大のコンピュータネットワーク”
全世界を網羅 爆発的発展を続けている
インターネットでなにができるか
コンピュータの遠隔利用、電子メール、ファイル転送、情報収集、情報発信
・インターネットの歴史
アメリカ「国防総省」UCSD,UCLA,ユタ大,SRI International→ARPANET (1960)
→MILNET軍事とARPANET研究に分かれる(1983)
→NSFNET(1990)
1993商用ネットワークの登場→1995すべて商用に(ISP)
日本では1984 JUNET 慶応SFC(村井 純)、東工大・東大
1989年頃、大学で学内LANの構築が始まる
大学がインターネット接続へ 学術情報ネットワーク (SINET)
1992年頃、地域ネットワーク
インターネットの非研究利用 KARRN、TRAIN、ORIONS、etc.
1992年、商用ネットワークの登場
ISP (Internet Service Provider) 誰でもインターネットサービスを「買える」時代へ
・インターネット技術の考え方
通信の基礎
プロトコル・・・インターネット国での言葉はTCP/IP
TCP/IP
パケット交換 ・・・回線の多重化、シンプル・・・通信途中での伝送確認は行わない
対等(主従関係なし)、ハードウェアからの独立・・・パソコンからスーパーコンピュータまで
電線から光ファイバー、通信衛星まで
インターネットの基礎
IP address ・・・コンピューターを区別する番号
ドメイン名 ・・・住所として、IPaddressをわかりやすくしたもの
経路制御表を全ての計算機が持つ
・開発された技術
1989年、WWWが開発される
CERN(ヨーロッパ原子核研究機関)
1993年、Mosaicの登場 イリノイ大学の学生
マルチメディア、ハイパーテキスト、ハイパーリンク
1995年、Windows95発売開始
TCP/IPを備えたOSの発売と普及
・今後の研究テーマ
IPaddressの枯渇→IPNG−IPv6
マルチメディア(品質保証・帯域確保)
セキュリティ(暗号技術・認証技術)
高速ネットワーク その他
・非常に若い技術である 講演は以上
2.インターネットの実際(13:00〜14:00)とホームページの作成(14:00〜16:00)
和歌山大学システム工学部 情報通信システム学科 助教授 渡邊 健次 先生
〃 情報通信システム学科 1回生 寺下 佑輔 君(本校卒業生)
Silicon Graphics社のO2(UNIXのWorkstation)を使用 ブラウザはNetscapeNavigator
・ネットサーフィン と 生徒各自のホームページ作成

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