業務用ビデオカメラを使ってみる

業務用カメラといっても最新のでなく1990年頃の物で業務用としては初のCCDカメラだったようです。業務用機器はアマチュアにとってなかなか手が出るものではなく(高いので)、何とか買えるのがこのカメラです。でも、腐っても業務用カメラ(とは言わないけど)だけはあって使いやすさ、クオリティーはなかなかのものです。TOPページにあるように3板のカムコーダーを持っているのでこのカメラはいらないとも言えますがそれでもレンズ系の操作感は味があります。ズームレンズの操作感、レンズのボケ味、ウーン違う!さすがに広角側の静止画ではカムコーダーの方が緻密ですがトータル的な画質は結構いけます。業務機だけはあって10年前ということを意識させません。

DXC−3000は27万画素の3板CCDカメラです。カメラなので単体で録画は出来ません。出力をメディアコンバータを通してデジタル化して、DVのビデオカメラに接続して録画します。今ならこの大きさでレコーダー部が入ってしまいます。

レンズはフジノン10倍ズームレンズ。2/3インチ用なので形状は大きいですがその分ボケ味があります。ちなみに最近の業務用機はほとんど1/2インチのCCDになっていてこのような2/3インチレンズは使われていません。
MACROリングはズームで任意の位置に合わせ、マクロリングを回すことでマクロ撮影が可能です。結構使いやすい。
右上のつまみはフィルターつまみで1/8ND屋外、屋外、電球の3段階の設定ができます。


レンズグリップはズームレバー(T,W)があり、完全に無段階の可変速電動ズームができます。家庭用のように5段階を連続可変速なんていうごまかしは一切なしです。
ズームレバーの右側はアイリス(露出)のオートとマニュアルの切り替えスイッチです。その横の丸いスイッチはマニュアル時の押したときだけオートボタンです。(この辺は家庭用機と似ている。)
RETはビュアーファインダーの表示をこのカメラの映像を出すか、外部からの映像を出すかの選択スイッチです。押したときだけ外部入力になります。カメラ単体では意味がありませんが、カメラコントロールユニットを接続した時、他のカメラとの位置あわせやビデオレコーダー経由のモニターをする場合などに使用します。
横のVTRスイッチはそのとおり外部に接続したビデオデッキのスタートストップをコントロールします。


上の写真の下側にあるのがズームの電動と手動の切り替えスイッチです。業務用の場合手動にするとギアを切り離して軽く動くようにしています。電動状態で無理にズームレバーを動かすとギアに負担がかかりますので絶対にやめましょう。


電源スイッチ部。
電源スイッチの中点は、CCDで画面はすぐ出てもビュアーファインダーはすぐでないのでプリヒートしておくモードです。消費電力は1/3位になります。もっとも最近の機種は直熱型でプリヒートなしに動作します。(家庭用機は冷陰極管とLCDに置き換わっていますが)
GAINは暗いときにビデオゲインを上げるのに使用します。18dBも上げるとザラザラ。
その右は調整用のカラーバーとホワイトバランス用のスイッチ。AUTOは自動追尾でなく白い物でオートホワイトスイッチを入れることで合います。(レンズと本体の接続部の面にスイッチがあります。)最近の業務用機でも家庭用で便利な自動追尾のモードがほとんど搭載されています。
DISPCHGはビュアーファインダーの表示切り替えです。


これも業務用機特有のものでしょうか。
左側がゼブラスイッチでビュアーファインダー上に70〜80%の明るさのところが縞模様で表示される機能です。アイリスをマニュアルでやるときなど、白飛びしないようチェックができます。
その右の半固定はゲンロックの水平位置とサブキャリアの微調、粗調用のスイッチと並んでいます。
ゲンロックは外部の基準同期信号にこのカメラの信号を合わせる機能です。何台ものカメラを使う場合の必須機能です。


ビュアーファインダーの花の上部に出ているのがゼブラパターン。実際には縞が流れています。この模様の位置は色が飛ばずに明るく撮影できます。


ビュアーファインダーの明るさ、コントラストつまみ。
TALLYはこのカメラの映像が記録中、使用中につきますが意図的にOFFにするときに使用します。


右側のコネクタはキャノンコネクタの4P、電源用です。DC12V。GENLOCKは外部同期用の入力です。使わないときは空きにしておきます。右側はビデオアウト端子。S端子はありません。(時代的にも)
ビデオアウトがBNCからピンへの変換コネクタを使っているところはいかにもアマチュア的ですね。(その方が便利!)





撮影に行ったときのもの
記録系が大変でした。
トランクの上の物が記録系。












左がカメラのバッテリー
次にDVに変換するメディアコンバータ
上に乗っているのがメディアコンバータの電源
記録用のDVカメラ
右が音声用のアンプ代わりのMD
画面に無いけどステレオマイク

・・・・と、なかなか大変でした。






ここからは実際の映像を入れようと思っていますが、今のところここまで。
戻る