(3)放射線・放射能の測定
古賀 妙子 助教授・稲垣 昌代 先生・鶴田 隆雄 教授
・説明
放射線とは何か?、くらしの中・自然の中の放射線、放射線の種類と性質、放射能とは?、測定器と測定単位(ベクレル、シーベルト、・・・)
・線源よりの距離と線量率との関係
シンチレーション式カウンタTCS-166を用いて、線源Ra-226よりのγ線を測定する距離を10cm〜3cmまで1cmずつ変化させ、計測値よりバックグランドBG値を補正した値を、対数グラフにプロットする。


線源からの距離を変えて、カウンタの値      線源のRa-226チェッキングソース
  を両対数グラフにプロット中            とシンチレーション式カウンタ

右のグラフは、距離と計測値(バックグランド値補正)の対数をグラフにしたもの。
きれいな直線となり、その傾きは−2となる。よって放射線の強さは距離の2乗に反比例することがわかる。
  3班の計測値
線源からの
距離cm
計測値
μGy/h
BG補正
Gy/h
1.91
1.11
0.66
0.46
0.31
0.26
0.19
0.16







10
2.00
1.20
0.75
0.55
0.40
0.35
0.28
0.25





・原子炉(@で1W臨界)中心付近に入れた、アルミニウム(1円玉)とヨウ素の放射能の半減期の計測
約30分間原子炉中心付近で中性子を当てる。放射能をもったAlとIの放射能をGM計数装置で、
1分ごとに1分間の放射能をはかる。片対数グラフにプロットする。

GM計数装置の計測値(BG補正値)の対数を縦軸にとったもの
【左上がアルミニウム、右上がヨウ素】
実際の半減期はAlが2,24分、ヨウ素が25分時間的な余裕に
より短い測定時間であったがかなり近い値となっている。


手前がヨウ素の放射能の測定
向こうがアルミニウムの測定














以下は3班の計測値

Al バックグラウンド28.4cpm I バックグラウンド29.1cpm
経過時間(分) 1. 計測値cpm 18 補正計測値cpm 179 経過時間(分) 計測値cpm 3 補正計測値cpm
5
2.5
3.5
4.5
5.5
6.5
7.5
8.5
9.5
10.5
15
000
13895
10254
7672
5618
4298
3063
2272
1662
1286
335
72
13867
10226
7644
5590
4270
3035
2244
1634
1258
307
1.5
2.5
3.5
4.5
5.5
6.5
7.5
8.5
13.5
15.5
25
527
3426
3229
3194
3081
3008
2914
2748
2504
2155
1350
3497.9
3396.9
3199.9
3164.9
3051.9
2978.9
2884.9
2718.9
2474.9
2125.9
1320.9

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