こんにちは 店長です。
昨日、IWC報告会が太地町公民館にて行われました。 今年のIWC総会は6月20日から24日まで韓国のウルサンで開催されました。 水産庁資源管理部 漁業交渉官 森下丈二氏の話では、相変わらず捕鯨再開には至らなかったが、捕鯨賛成国が多くの場面で議論の主導権をとり、穏健な反捕鯨国を中心に対話の空気が拡大したとの事です。
そもそも、1982年のIWC総会で、商業捕鯨モラトリアムが採択された当時は、鯨種ごとの資源量が確認されておらず、『一時停止』と言うことであったはずです。 資源量の豊富な鯨種は捕獲枠を決めて、捕鯨を再開するという約束でした。全世界の海にはミンク鯨が100万頭以上生息し、日本の太平洋沿岸には、25千頭いることが確認されています。 私達は、鯨を絶滅するまで捕獲しようなどとは、考えていません。何故なら鯨がいなくなって一番困るのは鯨漁師ですから。豊富にある資源を有効利用したいだけです。 現在ミンク鯨150頭の捕獲を要求しています。IWC科学委員会に於いて作られたRMP(改訂管理方式)に基づき計算した結果の150頭であり、資源量には全く影響のない捕獲頭数ですが、IWC総会では否決されます。理不尽な話です。 こんなに沢山のミンク鯨がいるのに捕れないのです。
私が以前会った、自然保護団体を名乗る人の中には、都会の机の上で考えた自然保護を訴える人もいました。 太地の漁師は、自然と対話し、自然の営みの中で、400年前から鯨を捕って来ました。肉だけではなく、皮も内臓も、すべてを利用し、1頭捕れば七浦(7つの村)を潤すと言われました。しかし、アメリカ等の捕鯨船は日本の沿岸で捕鯨し、脂だけを捕って、肉等は捨てていたのです。勿体ない。元々アメリカ等は鯨の肉は食べずに、鯨の油が目的で捕っていたのです。石油が発見され、鯨の油が必要なくなり捕鯨を止めたのです。自国が捕鯨を止めたら、日本にも捕るなと言います。何と勝手なんでしょうか。
我々は『鯨の町』太地町の文化伝統を守って行く為にも、ミンク鯨の捕鯨再開を切望します。 |