【日々の憂鬱】今年も一年いかがなものか。【2004年12月下旬】


1.11246(2004/12/21) 朝のつぶやき

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041221a

無惨やな ウォッチャー気分で ウォッチされ

解説

ウォッチャー根性が身に染みついた人が、表に出ても同じことをやらかして、逆に揶揄されているのに、その揶揄に気づかない悲哀を詠んだ句。

1.11247(2004/12/21) 鬱の温泉 憤怒の温泉

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041221b

なんとなく小説が読めない状況が継続している。そこで、今日は『ウソの温泉 ホントの温泉』(鵜飼克郎/小学館)という本を読んだ。著者は週刊ポスト記者で、例の白骨温泉の入浴剤混入をスクープした人らしい。

途中までは非常に面白かったのだが、だんだん繰り返しが目立つようになってきた。著者が取材した人々の台詞が全く同じ言い回しで何度も書かれていて、鼻についた。

温泉教授こと札幌国際大学の松田忠徳教授の名前が頻繁に出てくるのだが、最初のスクープ記事の直前に電話インタビューしたことが書かれているだけで、著者が松田教授に何度会って話を聞いたのかはわからない。もしかしたら、その電話インタビューを使い回しているだけなのかもしれない。もしそうだとしたら、まるで循環風呂のようなつくりの本だ。

まあ、松田教授自身の本もかなり繰り返しが多いし、あまり目くじら立てるほどのことでもないのかもしれないが。

1.11248(2004/12/23) 無明かな ああ無明かな 無明かな

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041223a

何となく思い立って「ラインホールド・ニーバーの祈り(The Serenity Prayer)」について考えてみた。有名なフレーズなので知っている人も多いと思うが、いちおう紹介しておこう(訳文はここに掲載されている3つのうち、もっとも短いものを選んだ)。

主よ、
変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知を我に与え給え。

ニーバーの祈りの由来やヴァージョンに興味のある方は、ここを参照していただきたい。

私は真言宗徒なので、この祈りに素直に共感することはできない。この世には神も仏もいない。ついでにいえば、鬼も悪魔もいない。

ちょっと余談だが、いま思い出したので書いておこう。ある小説家が編集者の恐ろしさについて語った言葉だ(ただし、直接聞いたわけではないので、小説家の名前は伏せておく)。「よく小説家は『鬼より怖い編集者』などと言うが、そりゃ嘘さ。誰だって鬼のほうが怖いに決まっている。でもね、鬼は実在しないけど、編集者は実在するんだ」

ニーバーの祈りに話を戻そう。ここで、ニーバーが求めているのは、次の3つである。

  1. 変えられないものを受け入れる心の静けさ
  2. 変えられるものを変える勇気
  3. 変えられないものと変えられるものを見分ける英知

訳によっては1と2が逆になっていることもあるが、3は必ず最後にくる。だからといって、3は補助的な事柄であまり重要ではないということではなく、単に語呂の問題だろう。むしろ、私には1や2よりも3のほうがより重要だと思われる。こう言ってしまうと主知主義的すぎるかもしれないが、3さえ与えられれば1と2は後からついてくるのではないかと思うのだ。

逆に、3がないのに1または2だけがあっても仕方がない。常に一か八かで行動するのは勇気というより暴挙に近いし、なんでもかんでも受け入れてしまうのは敗北主義だ。それらを是とするのでない限り、まずは3を求めるべきだろう。自分の可能性と限界を知り、世界の構造と機能を知り、彼我の相互干渉によりどのような事態が出来するのかを正しく見極める能力。そんな能力があれば、どれほどいいことか。


最近読んだ記事二つを並べてみる。

どちらも非常に興味深く、時間と心に余裕があれば検討してみたいのだが、今はそのどちらも余裕がないのでリンクのみ。

1.11249(2004/12/24) イヴの時代

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041224a

私はずっとクリスマス・イヴとは12/24の日没後のことだと思いこんでいたのだが、世間一般では23日から日付がかわって24日になった瞬間からイヴになるらしい。

1.11250(2004/12/25) 時間切れ・簡易更新

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041225a

今日、ようやく『春期限定いちごタルト事件』(米澤穂信/創元推理文庫)を読んだ。発売前にはさんざん言及して、一時は「春期限定いちごタルト事件」をグーグルで検索するといちばんトップに出るくらいだったが、ちょうどこの本が発売された頃からテンションが下がって小説が読めなくなり、今日までかかってしまった。

明日からしばらく旅行に出る。前半はひたすら鉄道に乗りまくり、後半はのんびりと有明埠頭でオタクを眺めて過ごす予定だ。帰宅は12/30深夜になる見込みだが、場合によっては多少前後するかもしれない。

1.11251(2004/12/31) 箇条書き

http://www.cypress.ne.jp/hp10203249/pp/0412c.html#p041231a

  1. 長旅の末、東京に到着したときには疲労は極限に達していた。
  2. 折しも寒波が襲来し、体調を崩してしまった。
  3. コミケ恒例の三本締めが終わった頃にはくしゃみを連発していた。
  4. 帰りの新幹線は普通車指定席が満席だった。
  5. いつもなら自由席に乗るところだが、体調のことを考え、思い切ってグリーン車に乗ることにした。
  6. ところが、乗車直前に特急券を紛失してしまった。
  7. もう一度グリーン料金を払う気になれなかったので、普通車自由席の特急券を発行してもらった。
  8. 最初に買ったグリーン車の特急券は見つからなかったそうだ。
  9. 仮に今後見つかったとしても、払い戻してくれるのは自由席特急料金であって、グリーン料金が返ってくるわけではない。