スモモのいろい

スモモの花
大石早生
李王
サンタローザ
ソルダム



スモモ(ソルダム)の開花状況です。
品種により開花時期や花の付き方は多少異なりますが
基本的には大きく異なりません。


大石早生
福島県の大石氏の育成で、フォーモサの自然交雑実生です。
昭和27年に種苗登録された。
樹は旺盛で若木の内は結実不良だが、成木は結果枝や
花芽の着生が良好でです。
花粉はあるが自家不結実性で、受粉樹の混植が必要です。
早生で、和歌山では6月中下旬に熟します。
果皮の着色は良好で、完熟すると濃紅色になる。果肉は淡黄色
品質は中です。
梅雨期に熟すので品質は天候の影響を受けやすい。



李王
山梨県の深沢氏が、大石中手とソルダムを交配し育成した品種で
平成2年に品種登録を行った。
樹姿は直立生、樹勢は強である。果実の外観は円、果実の大きさ
はやや大(90g程度)、成熟すると果皮は紅紫色、果肉は淡黄色で
育成地では7月上旬に成熟する
早生種です。



サンタローザ
バーバンク育成のP.salicinaの雑種。
世界で最も多く栽培されている日本スモモの品種です。
樹は直立性で強勢、自家結実性が強い。
中生で和歌山では7月上中旬に熟します。
果実は円形で果皮は完熟すると赤く着色し美しい。
果肉は黄色で肉質よく、酸味が強いものの香気があり、品質は良好である。
他品種の受粉樹としても適している。



ソルダム
アメリカから導入された日本スモモの品種であるが、原名は不明です。
樹は開張性で強く、中・長果枝の発生は少ないが、花束状単果枝の着生は良好です。
自家不結実性ですが受粉樹を混植するとよく結実し、豊産性です。
中生で、和歌山では7月上中旬に熟します。
果実は円形で、完熟すると果皮は飴色を呈し、果肉は鮮紅色になる。肉質は緻密で
多重、甘みが多く、酸味も程度である。
日持ち性はよく市場性も高い。