第1号 ハーブを育ててみよう
ハーブには一年草と多年草があるよ。一年草は数カ月で大きくなって利用できるので、種から育ててみるのも楽しいものです。主な一年草は、バジルやジャーマンカモミール、コリアンダー、チャービル、ディルなどがあるんだよ。
種まきの適期は、春蒔が3月下旬〜5月、秋蒔が8月〜9月下旬です。
種まきには、直接庭や鉢などにまく「直まき」と、発芽用ポットなどにまいて発芽させ、ある程度成長してから庭や鉢などに定植する「床まき」があるよ。
今回は、栽培の基本である土づくりと、「床まき」をご紹介します。
ピートモスとバーミキュライトを1対1の割合でよく混ぜ、発芽用土をつくりろう。
次に、発芽用ポットの底にネットを敷いて、発芽用土をいれ、ジョウロで水を充分にあげよう。
種子は重ならないように、均等にまき、やさしく水を注いでね。
その上で、種子を適温、適湿に保つために新聞紙等をかぶせます。
発芽は種子に含まれる栄養分によって行われるので、日光はあまり気にする必要はないよ。
ハーブによって発芽日数は違うんだけど、早いものなら種まきから5日後くらいに、かわいい双葉が出てきます。発芽を確認したら、新聞紙は取り除き、丈夫な苗を育て太陽の光をあててあげましょう。
小さな葉は、箸かピンセットでていねいに間引きします。
あとはしっかり光に当て、充分水やりを。1週間くらいで、5cm程の苗に育ち、本葉が出てきます。
購入した苗は小さなビニールポットに植えられているので、そのままではむれたり、根が窮屈になるので元気よく育ちません。
買ってきたらすぐ、鉢に植え替えましょう(ハーブは素焼きがおしゃれだよ)
苗より一回り大きめの鉢に土を3分の1ほど入れ、ビニールポットから抜いた苗を置きます。このとき、いろんなハーブを合わせてみると良いよ。
周りに少しずつ土を入れ、上から2〜3cmをウォータースペースとして残しておこう。
植え終わったら、鉢の底から流れ出すくらいまでやさしくたっぷりと水をやります。
ベランダや窓辺で手軽にハーブを楽しみたい場合は、コンテナガーデンがおすすめだよ。
長方形の木製プランターにすれば、狭い場所にもすっきりおしゃれに収まります。
日の当たり具合にあわせて移動させたり、簡単に室内に取り込め、日頃の手入れも楽です。
詰め過ぎて植えると根詰まりを起こし、風通しも悪くなって生育を損なうので間隔にゆとりをもたせて植え付けようね。
ラベンダーやタイムなど寄せ植えした品種は、いずれも常緑のハーブなので、冬でも緑が楽しめます。
葉は秋まで収穫できるので、随時切り取って楽しく利用しましょうね。
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