aw11雑感

TOYOTA MR2 G−Limited moonroof


AW11 MR2雑感(随時更新)
皆さん初期型のトヨタMR2と言う車をご存じでしょうか?

時折街で見かける(と言ってもすでに絶滅の危機)ちっちゃくて直線的なデザインで横に空気取り入れダクトが付いてるアレです。この車はスポーツカーとしてはとてもお粗末な車で、新車で買ってそのままだと「曲がらない、止まらない、走らない」という大変な車でした。

そんな訳でコーナーでのシフトダウン、ブレーキング、アクセル等の基本的な動作はおろそかにしては走ることは大変危険。パワステとかの快適装備は関係ブー、室内は狭いし騒音は凄い。 大変不自由な車なんですね。これが。

そんな不自由さが私がこの車を愛してやまない理由かもしれません。はっきり言ってこれほど乗り手に色々な事を要求する車は国内には無いような気がします。

よく考えてみると一流のスポーツカーは乗り手に様々な要求をします。その一点を言えば、AW11は実にスポーツカーマインドに溢れる車だと言わざるを得ないと思います。スピードは出なくてもスポーツマインド。スポーツじゃなくてファントゥドライビング。狭い日本を考慮して当時のトヨタが結論したのがAWだったような気がしてなりません。

今はお店に行けば一体何馬力あるのか見当もつかないような車が、それに見合ったすばらしい足周りを持ち、高級サルーンのような快適装備で売られています。私も「良くできた車だなー」とは思いますけど、どうしてもどこか空々しい気分になってしまうのです。

小粋に、流れるように、コーナーを駆け抜ける。 ドライバーは大忙しなんだけど、そんな瞬間に、ワビとかサビという決して時代に左右されない日本らしさをAW11に感じます。