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 ■はじめての経験

  「君が好きだ」とわかっていても
  何も言えなかった
  そんな年頃だったね
  深層心理の中で君を求めてた
  ただそれだけだった・・・

  「人生」という限られた時間の中
  「明日」という未来を夢見たあの日
  一緒に時間を過ごせるようにと心から望んだ

  二人を結ぶ心の真実
  お互い大切な気持ちを見つけだしたね
  かけがえのない、君の存在
  「孤独」という暗闇の中で輝きを増す

  「友達」と「恋人」のあいまいな線引き
  ボーダーラインを越えた場所に君はいる
  理性が渦巻く混沌の中
  「逡巡」という名の扉を開く、はじめての経験
  君の瞳の奥に「理想の恋愛」見つけた気がした

  暗闇の中離れぬように、ぎゅっと力込めてみる
  「もう離さないでいてね」・・・君の囁き聞こえた気がした

  届かないってわかっていても
  手を伸ばしてしまう
  そんな年頃だったね
  伸ばした手と手の距離が少し遠かった
  ただそれだけだった

  「輪廻」という繰り返す時間の中
  「来世」という希望を夢見たあの時
  も一度またやり直せるようにと心から望んだ

  二人を離す心の虚実
  お互い新鮮な気持ちに戻れなかった
  見えない鎖、君の存在
  「惰性」という暗黒の中に微睡んでゆく・・・

  「理想」と「現実」の華麗なる融合
  あいまいな現実の中に僕はいる
  リセットをかけた二人の関係
  「時間」という名の螺旋断ち切る、はじめての経験
  うなだれる君を見て、「倖せの構図」が見えた気がした

  暗闇の中、流れる星にそっと願い込めてみる
  君の倖せ祈った・・・僕のたった一つの意地だった


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