算数科学習指導案

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1 学  年  第6学年

2 単元名   資料の調べ方

3 単元について

 統計の方法を児童が理解することは,身の回りにある出来事に内在するきまりや法則などをみて,驚きや疑問をもつことから始まる。そして,資料を分類・整理するとともに,きまりや法則を表現する手段として,表やグラフを用いるのである。このように児童の課題意識を大切にしながら学習を進める。
 本単元の目標は,簡単な場合について資料を整理し,度数分布表や柱状グラフに表わして,分布の様子や全体の傾向を考察できるようにすることと,目的に応じて表やグラフを選択したり作成したりすることである。児童はこれまでに,第2学年「たんじょう日しらべ」・第3学年「表とグラフ」・第4学年「折れ線グラフ」・第5学年「割合」等の学習を通して,資料を整理して表に表わすことや,棒・折れ線・円・帯グラフのよみ方やかき方について学習している。しかし,目的に応じてグラフを選択したり,工夫したりする経験はあまり積んでいない。
 指導に当たっては,児童の身近な生活環境の中から資料を選び,それを分類・整理し,目的に応じてグラフで表わす過程を通して事象を統計的に見ようとする態度を育てたい。平均を求める計算や度数分布表の作成,グラフ化などの作業は,表計算機能を活用することにする。そのことによって目的に応じたグラフを瞬時に選択したり変更したりできる。しかし,度数分布表の作成やグラフのかき方の技能はパソコンだけに頼らず手作業も重視する。

4  指導目標

(1)度数分布表や柱状グラフのかき方とよみ方が分かる。
(2)目的の応じて,考察しやすい表やグラフを選択することができる。


5 指導計画(前8時間)

第1次  資料の整理
 第1時   資料の散らばりの理解
 第2時   度数分布表の作り方
 第3時   柱状グラフのかき方
 第4時   2つの柱状グラフの比較・考察
 第5時   一部の資料の調査から全体の傾向の推測
第2次  いろいろなグラフ
 第1時   グラフの特徴の理解と適切なグラフの選択(本時)
 第2時   度数分票と柱状グラフの理解
第3次  復習

6 本時の指導 

(1)本時の目標
   いろいろなグラフの特徴を理解し,目的に応じて適切なグラフを選択することができる。
(2)本時の展開             

学 習 活 動 指導上の留意点・支援
グラフが使われる場面と必要性について話し合う。 表題を省いた棒グラフ,折れ線グラフ,帯グラフ,円グ
ラフ,柱状グラフを見せ,それらの特徴に気づかせる。
資料を検討し,適切なグラフを考える。 比較・変化・割合・散らばりなど目的が違うことを理解
させる。
資料の数値を入力し,グラフ化する。 表計算機能の操作技能はある程度定着しているので
児童の試行錯誤を保障する。
結果を発表する。 いろいろなグラフの適応を図り,グラフについての理解
を深める。
本時のまとめをする。

(3)準備物
HYPERcube2  資料用プリント

ChartObject 高野山の月別降水量

降水量(mm)
1月 68
2月 18
3月 115
4月 98
5月 127
6月 431
7月 168
8月 211
9月 228
10月 59
11月 76
12月 35



7  考察

  本時の目標について,比較・変化・割合・散らばりなどを意識して,適切なグラフを選択することは,達成できた。パソコン操作も戸惑うことなくスムーズにでき,数値の入力からグラフ化まで効率的に学習を進めることができた。数値入力することで瞬時にグラフ化でき,修正も容易なことがパソコンを活用する利点であった。しかし,それ以前の学習としてグラフを自ら作成したりよみ取ったりする能力を十分につけておく必要がある。
 今回は,教育用統合ソフトHYPERcube2の表計算機能は,手軽に活用でき,統計処理作業には適している。これまで毎週1時間実施してきた自作ソフト活用教科指導やコンピュータリテラシー育成指導の成果が発揮された。