社会科学習指導案


  1. 学年 第5学年(男子3名、女子4名 計7名)
  2. 日時 平成11年6月24日(木) 第5限
  3. 教科 社会科
  4. 単元 わたしたちの食生活と農業
  5. めあて
  1. 単元設定の理由

    本校では「ふるさとウォークラリー」と題して、春期の遠足には、子ども達23名を縦割り3班に分け、富貴地区の自然や古くからあるものなどを調べた。この活動の中で、子ども達は道ばたに生えているイタドリを食べたり草笛を吹いたりしていた。また、小川にいるタイコウチやタニシなども見つけていた。ごく自然な子ども達の姿であろう。しかし、富貴の自然にはじめて触れる者にとっては、感動的なできごとであった。

    その後、昨年度より開設しているホームページに「これから富貴の豊かな自然を紹介しよう。」と提案したところ意外な反応が返ってきた。共通するのは、「タイコウチがいるのは当たり前で、富貴では特別珍しいことではない。」ということであった。これは、山間僻地での生活経験から起因するものと思われ、他地域との交流の必要性を感じた。また、「富貴にもきたないところがある。」という意見も出され、地域の環境問題へも目がむけられつつあることが分かった。

    第5学年の社会科学習は、地域社会の生活を中心に日本の産業やそれと国民生活との関連を多角的に追求していく。そこで、富貴地区においても行われている米作りについて労働の様子や機械化・田の改良など生産量を上げるための努力や苦労などにふれ、後継者不足・冷害・転作など地域での課題についても調べ学習を行うことにした。

    米作りや野菜作りなど富貴地区での具体的な事実にふれながら、他地域との比較を通して認識を深めていきたいと考え、4月よりインターネット利用による交流学習(日本列島縦断何でも交流プロジェクト)を実施している。参加校は、秋田県秋田市・静岡県浜北市・和歌山県美里町・島根県加茂郡・宮崎県西米良村の各小学校である。その他、和歌山大学教育学部附属小学校とは別プロジェクトを予定している。これまでに、特産品調べなどを交流した。社会科 NHK教育テレビ番組の中で「宮崎県ではズッキーニという西洋野菜作りが盛んです。」と放映されたのを見て宮崎県の交流校(村所小学校)へメーリングリストを使ってズッキーニについて質問したところ、「ここでは、ゆず作りが盛んです。」と返信がきた。「西米良地区は昼と夜の温度差が大きいのでゆず作りに適している。」ことも交流校(村所小学校)の友達から教えてもらうことができた。交流校全体へ特産調べを呼びかけたところ、電子掲示板やメーリングリスト・テレビ会議システムなど様々な情報を交換することができた。詳しい経過や報告は、富貴小学校ホームページ(http://www.koya.org/kyoiku/fuki-e/)に掲載している。

    秋田県や宮崎県など富貴から遠く離れた地域の「生の情報」を日常生活の交流を通して実感させていきたい。また、子ども達の自由なコミュニケーションから交流学習課題を見けられることも期待している。少人数学級で多様な考え方・感じ方にふれることが少なく、自分の意見をまとめて発表することが苦手な子ども達にとってインターネット利用による交流学習は、有効な学習手段であると考える。秋田県や宮崎県など富貴から遠く離れた地域の「生の情報」を日常生活の交流を通して実感させていきたい。また、子ども達の自由なコミュニケーションから交流学習課題を見けられることも期待している。少人数学級で多様な考え方・感じ方にふれることが少なく、自分の意見をまとめて発表することが苦手な子ども達にとってインターネット利用による交流学習は、有効な学習手段であると考える。

  1. 活動計画と評価

(活動計画)全22時間

  1. 米作農家の仕事 <2
  2. 米作りのくふう <2>
  3. 米作りのなやみ <1>
  1. 富貴地区の米作りについての調べ課題を話し合う<1>
  2. 調べ学習の課題について地域の方から聞き取り調査を行う。<1>
  3. 聞き取り調査をもとにグループ別に整理をする。<2>
  4. 富貴地区での米作りを他地域と比較する。…本時<2/2>
  5. 富貴地区で働く人々の姿から地域の課題をまとめる<1>

  (評価)

  1. 本時の目標
  1. 展開

活動内容

支援のポイント

1 テレビ会議について進め方を打ち合わせをする。

 

2 貴地区での米作りについて発表する。

 耕地整理・用水路・排水路について

 ★富貴の耕地面積

 ★耕地整理ができないこと

 ★用水と排水の工夫と苦労

 米作りの苦労について 

 ★田植えが平地より1カ月早いこと

 ★霜対策など苗づくりの苦労がある

  • 大型機械が入らないので田植えなどで手間が通常の2倍かかる
  • 夏、気温が上がらない、日照時間が短いなど、富貴地区が米作りに適さないこと
  • 米を作るより買う方が安い

  転作や休耕田について

  • ふけ田が多いので転作できないこと
  • 後継者不足などから休耕田が多いこと。
 

3 静岡県浜北市の米作りについて発表されたことを聞き、質問をする。

4 富貴地区と静岡県浜北市の米作りについて共通点や相違点などを話し合う。

 

5 今後の課題を整理する。

テレビ会議システムを通して顔を合わせるのがはじめてなので、進め方などを確認する。

 

平均気温や耕地面積などを説明するときは、グラフ化したものを提示する。また、画像などを紹介するときもテレビ会議システムのホワイトボート機能などを活用する。ただし、操作は教師で行う。

相手に正しく分かりやすく伝えるために、話す速さ、間の取り方などを工夫する。

質疑応答で即答できない場合は、調べ直してから後日メーリングリストや掲示板などで発表することを伝える。

 

 

 

 

 

 

 

 


富貴地区と比較しながら聞く。

それぞれの気象や地形などと関連づけながら考える。

テレビ会議での交流学習を通して分かったことやもっと詳しく知りたいことをまとめる。