ウチダ洋行パソコンソフトコンテスト入賞作品
’94年度自作教育ソフト年鑑(学研)登録ソフト

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[プログラミング]


利用方法

小学校第3学年算数科における「時間と時刻」の授業に活用する。時間,時刻の計算を教科書では,数直線を使って考えさせようとしている。しかし,児童にとっては,時計の動きと数直線とを関連づけて捉えることは,そう容易ではない。
 そこで,8時30分から11時45分までの時間を求める問題を例にして,操作方法と機能を説明する。まず,始めの時刻を入力すると,画面の左に時計が8時30分をさして表示される。その後,終わりの時刻を入力すると,同じように11時45分をさして表示され,画面の中央にもう1つの時計と画面の下側に数直線が表示される。この時点で時間が計算できる場合は解答の確認として,計算ができない場合はヒントとして,シミュレーションを提示する。
  シミュレーションでは,中央の時計の針が早回りで動き,その動きに合せて数直線上の赤線が伸びていく。始めの時刻から終わりの時刻までのシミュレーションが終了すると,「時間の計算をします,何かキーを押しなさい。」とメッセージを出す。児童は,数直線などを参考にしながら時間の計算をする。メッセージが出た後,キーを押すと,中央の時計に「3時間15分」と表示される。但し,30分以上の時間計算とする。
 




算数科学習指導案

1 学 年 第3学年

2 単 元 時間と長さ

3 単元設定の理由
 第2学年までに,時刻の読み方,1時間=60分であることや1日=24時間などの関係,ある時刻から1時間前や30分後という簡単な場合のみを時計を用いて求めることを学習している。本単元では,「秒」という新しい単位を知らせ,1分=60秒であるとを理解させる。また,時間の計算として,始めと終わりの時刻から経過時間を求 める計算,始め(終わり)の時刻と経過時間から終わり(始め)までの時刻を計算させる。
 前学年では時計という具体物を用いたが,今回は時刻を目盛った数直線を活用させたい。しかし,A児にとっては,時計の針の動きを自分の頭にイメージさせたり,時計の動きを数直線に置き換えることが困難であると予想される。また,B児は直観力に優れているが,筋道立てて考えたり意見を発表したりすることが苦手である。   そこで,パソコンで時計の針と数直線の動きをシミュレートし,時計と数直線の関係を明確にしたい。例えば,開始時刻と終了時刻を入力すれば,パソコン画面に表示される。その後,別の時計で開始時刻から終了時刻まで針が早回りしていくのに合せて,数直線が進んでいく。考えを検証したり提示したりする道具として,パソコンを活用したい。
 第1学年で,長さの直接・間接比較,任意の単位による測定などを学習している。第2学年では,さらにセンチメートル,ミリメートル,メートルなどの単位を学習している。本単元では,既習の1メートル単位の物差では測定できないとき巻尺を使うと便利であること,道のりなどを表すのにキロメートル単位があることを知らせる。また,キロメートルとメートルの関係及び簡単な長さの加減計算ができるようにさせる。
 正しくしかも速く長さを測定するには,目的に適した単位や計器を選択しなければならない。その場合,およそ見当づけが不可欠となる見通しをもって課題を解決させるためにも見当づけの指導は重視したい。


4 単元の目標
(1)時間の概念についての理解を深め,簡単な場合について,必要な時刻や時間を計算によって求めることができる。
(2)身の回りのものの長さの測定を通して,測定能力を高めるとともに,長さの単位qについて理解する。


5 指導計画(全8時間)
  第1次 時こくと時間(3)
   第1時 時間と長さについての動機づけ
        「秒」についての理解
   第2時 時刻を目盛った直線を活用した時間の計算(本時)
   第3時 時刻を目盛った直線を用 いての経過前,経過後の時刻の計算
  第2次 長さしらべ(4)
   第1時 長さの目測と計器(巻尺) による実測
   第2時 長さの単位・qの理解
   第3時 簡単な長さの加減計算
   第4時 時間を求める問題,巻尺の目盛の読み方,長さの量感と単位の選択,道のりの計算
  第4次 まとめ(1)


6 本時の指導
(1)本時の目標
   時刻を知って,時間を求めること ができる。
(2)準備物
  パソコン,ディスク
(3)本時の展開

学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点
「TIME遊び」プログラムで前時の復習をする。 時間の経過を秒針の軌跡に置き換えることを想起させる。
第1時限の勉強時間(8:50-9:35)を求める。 始めの時刻と終わりの時刻の間に長針が動いた量によって時間が求められることを確認させる。
第2時限から第3時限終了まの時間(9:40-11:25)を求める。 60分以上経過すると,長針の軌跡が重なってしまうので,数直線を活用することに気付かせる。
第3時限から第4時限(10:40-12:15)までの時間を求める。 「時刻時間」プログラムを活用させる。数直線の読み方が分かりにくい場合は,10:40から11:00までの時間,11:00から12:00までの時間,12:00から12:15までの時間と分けて考えるようヒントを与える。
第1時限から第4時限(8:50-12:15)までの時間などを求める。 先の問題についての解決方法をもとに考えさせる。24時間制の時刻にさせる。

時間経過シミュレーション