「 seashell 」         


                  蒼い波が 砂浜をそっと やさしくしています
                  涼しい風が 白いブラウスを揺らしながら 吹き抜けてゆきます

                  私の心を素直にしてくれたのでしょうか?
                   波打ち際を 裸足で歩いてみたくなって
                   靴を脱いで 足跡を刻みました
                   波に触れたくなって 両手いっぱいに掬ってみました



                          光が届かない永遠から

                           クリアブルーに乗って

                           砂浜の中にただ一つ

                             透き通る純白


                        耳を傾けると やすらぎの音色


                           このまま眠むるなら

                             誰かのもとで



                  一時が過ぎて 砂浜に刻んだ足跡が消え
                  波も 風も 静かに時を綴っていきます

                    いつか 少女の胸に 輝くことを 知らずに



       (1996.5.16〜)1999.8.14 HPオリジナルPOEM