みかんのお話

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ハッサク

清見オレンジ

ポンカン

デコポン

温州みかん

みかんの歴史

みかんの栄養

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はっさくのお話

八朔(はっさく)は、Citrus Hassaku Orangeという学名を持つ純日本産のみかん科に属する果樹です。
温州みかんと夏ミカンの間に出荷される柑橘です。
広島県因島市田熊町の惠日山浄土寺の境内に古くからあった実生樹が原木です。1860年(万延元年)当時の住職惠徳上人が偶然実生としてハッサクを発見しました。
木の性質や果実はブンタンに近い特性がありブンタンの雑種と考えられています。
最初はいろいろな名前で呼ばれていましたが、発見人の惠徳上人により、旧暦の8月1日(朔日)から食べられるということで、1902年に八朔の名前が与えられました。
ハッサクは5月頃花をつけはじめます。旧暦の8月1日は太陽暦では9月下旬で、小さな実がちらつきだす頃です。上人はこの美果を毎年八朔の日に檀家に配って賞味したといいますが、実際の食べごろは3月から4月頃なので、八朔と名付けられたのは腑に落ちない、と考えられているそうです。

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清見オレンジのお話

清見オレンジは、静岡県が原産地です。
静岡県輿津町の農水省果樹試験場で、昭和24年に宮川早生温州みかんとトロビタオレンジを交配して作ったものです。育成地の近くの清見潟に由来して清見と命名されました。
温州みかんのさっぱりとした甘酸っぱさとオレンジの味の濃さがうまくミックスされてさわやかなみずみずしさが魅力的です。2〜3月に収穫し、3月中旬以降に出荷されます。
佐賀、愛媛、熊本、和歌山で栽培されています。

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ポンカンのお話

インドのスンタラ地方が原産地の亜熱帯性柑橘です。中国南部や台湾に多く栽培されています。
唐の時代以降に中国に伝わり18世紀末に台湾へ伝わりました。
明治29年に、当時の台湾総督樺山資紀が中国潮州産のポンカン、タンカン、セッカンの苗50本を購入し郷里鹿児島に送り移植しました。
果皮は少し厚く、果肉はやわらかく多汁、酸味も強く、香り風味ともに高くさわやかな味です。皮と肉の間に少しすき間があってむきやすくなっています。
12月下旬から2月中旬に収穫し貯蔵しながら3月頃まで順次出荷されます。

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デコポンのお話

果樹試験場で作出された清見とぽんかんの雑種です。果実は卵形で、三宝柑のような突起があります。
皮の表面は、黄橙色でやや粗いが、皮は薄く、糖度が高くて味は抜群によい。熊本果実連がデコポンの名称を商標登録していますが、不知火(しらぬい)の名前でも知られています。

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みかんの歴史のお話

みかん類の誕生

 今から2000万年から3000万年前にインドの東部地方で
みかん類はうまれました。
これが、中国をへて日本に入ってきたのは、今から1900年前、
垂仁天皇の時代です。田道間守(たじまもり)という人が中国から持ってきました。
この「たじまもり」がしだいに「たちばな」に変わっていって平安時代に左近の桜、右近の橘として宮中の紫辰殿の前に植えられました。
ひな祭りのひな壇に飾られているあの「たちばな」がみかんの元祖です。


日本のみかん「温州みかん」の誕生

「 みかん」といえば、冬こたつでテレビを見ながら食べるTVオレンジ
温州みかんですよね。
この温州みかんは、約500年前に中国から伝えられたマンダリン類の種子から
偶然大きくて美味しい実が成ったのが始まりです。


和歌山県のみかんの始まり

和歌山県では、安土・桃山時代から「紀州みかん」が栽培されていました。
紀州みかんは、お正月にお餅の上にのせてある葉付きみかんのことです。
この紀州みかんは、江戸時代、紀伊国屋文左エ門のみかん船で知られるように明治時代に温州みかんが全国に広がるまでは、みかんの代表選手でした。
この江戸時代の盛んな栽培の歴史が、温州みかんと交代しても、日本一の座を与えていました。

「下津町の約8割は山地であり、しかもその大部分は急傾斜地である。ここに、今から450年前よりみかん栽培が発達し、みかんの特産地を形成していった。みかん栽培が普及するまで下津農業は古代農業に見られる自給中心の農業であった。そこへ当地方の気候風土に最も適したみかんが植えられ、急速に増殖されていったのである。適地に適作物を得たのである。農民は営々として山をこぼち、岩を削り、石垣を作って階段畑とし、山の頂上までみかん畑とした。まさに「耕して天に至る」である。」
       下津町史 通史編より

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温州みかん

鹿児島県の長島で発生した温州みかんは、長い間、九州でだけ栽培されていました。温州みかんが全国に広がったのは明治時代になってからです。
温州みかんの名前の由来ですが、中国に柑橘類の特産地として知られる温州府という所があります。この温州みかんという名前は、中国温州府のみかんに匹敵する名菓に与えられた尊称だということです。
温州みかんは英名がサツマオレンジ(Satuma−Orange)というだけあって原産地は鹿児島県です。
このみかんがみんなに好かれているのは
  皮がむきやすいこと
  種がないこと
  果肉がやわらかく果汁が豊富なこと
  味がしつこくないので、飽きがこないこと
などがあげられます。

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みかんの栄養

みかんを食べると風邪をひきにくいといいますが
それはみかんがビタミンCをたくさん含んでいるからです。
みかんを2つ食べるとそれだけでビタミンCの一日摂取量をとることが出来ます。

ビタミンCには白血球の中の風邪に対する免疫を強くするはたらきがあります。その他、肌をきれいにしたり、育ち盛りの子供達の骨や歯ぐきを丈夫にするためにも大きな働きをします。ストレスをやわらげる効果もあります。

また、みかんの皮や実を包んでいる袋や白いすじにはビタミンPが含まれています。
ビタミンCとPは互いに協力して血管を強くする作用があって動脈硬化を防ぎます。

みかんはできるだけ袋ごと食べるのが良いようです。

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