私とCGアート

 今から27〜28年程前、こういう作品がつくれたらなぁと思いつき興味を抱いたのが、今
でいうCGアートという分野でした。
 当時どうにかして自分の頭の中に描いているものをアートとして表現できないものかと、
ある電器屋さんに相談しましたが、ハードとソフトを買いそろえるだけでも700万〜800万
円以上はかかるだろうと言われ、断念せざるをえず悔しい思いをしました。
 近年技術の発達のおかげで当時のわずか10数分の1の金額でその願いが叶うようになり
大変嬉しく思っています。これは同時にカメラが浸透して一億総カメラマンが出現したよ
うに一億総CGアーティストの世界が広がったとも言えるのではないでしょうか?(少し
オーバーですか?)
 最近の映画界を見ても、タイタニック・ターミネーター・マトリックスなどCGが欠か
せないと言っても過言で無いほど不可欠なものとなってきていますが(もちろんアナログ
もあります)、CGアートに関しては、プロの製作による宣伝用のポスター、その他等が
多くなってきたとはいえ、個人でプロのアーティストとして活躍されている方はまだまだ
少ないようです。(割り合いとしてアマチュアの作品が目につきます)
 そしてカメラマンの世界がそうであるように、プロとアマチュアの差がわかりにくいと
いうのも、この分野でも同じ事が言えると思います。
 映画の世界程CGアートがアナログに対して台頭してくるかどうかはわかりませんが、
この美しさを見れば、まだまだこれから伸びていってもよい分野だと思います。
 私はCGアートでもアナログでもそれぞれに、それぞれの良さを感じているので、自分
がいいなと思えるものを、これからも楽しみながらどんどん作っていきたいと思っていま
す。そして、それらの作品の中に貴方の心にやすらぎを与えたり、何らかのお役に立てる
ようなものがあれば、この上ない喜びであります。

略歴

1980 第1回日本画ミニチュア大賞展、第13回等迦会展
1981 第2回日本画ミニチュア大賞展、第14回等迦会展、第13回第三文明展
1982 第3回日本画ミニチュア大賞展(佳作)、第15回等迦会展(会友賞)
1983 第16回等迦会展
1985 日仏現代美術展、同パリ展
1991 第1回国際芸術祭(芸術大賞)
1992 第2回国際芸術祭(平和賞)、中日市民美術交流展(友好賞)
1993 個展
1994 雪舟国際美術大賞展(特選)
1995 第4回カンヌ日本文化フェスティバル
1996 第12回シドニージャパンフェスティバル、フィレンツェ芸術祭
1997 アートエイド出展、オアシス’97出展、グランダルシュ出展(博愛賞)、エビア
   ン芸術祭(優秀賞)
1998 国際平和美術展ハバナ(キューバ文化大臣賞)
2000 オアシス2000出展、国際平和美術展INイスタンブール、CGアートを始める
2002 オアシス2002出展

その他日本画、仏画製作、文化財修復