私が、中学生の時の自由研究のことです。家で飼っていた金魚がどんな色の餌を好むかという実験をやりました。その時、一番重要なことは、金魚はどんな色が見えるのかと言うことだったのですが、調べ方がわからず、理科の先生にもそこをつっこまれてしまいました。
しかし、この前新聞でこんなことを知りましたので、紹介します。
動物には目があり、物を見ることができます。ごくまれに地下の世界で暮らす動物には目が退化してしまったのもいますが、ほとんどの動物は目で物を見ますね。物には色があって、それを見分けるには、視細胞である種のタンパク質が作られる必要があるそうです。全部で五つあって、それぞれ赤、紫、青、緑、弱い光にそれぞれ対応しています。
さて、この中で一番はじめに作られるようになったのは、どれだと思いますか?
ふつうに考えれば、まず光に反応するようになり、やがていろいろな色に反応するようになったというのが自然な流れのように思いますよね。しかし、遺伝子などを調べた結果、赤→紫→青→緑→弱い光の順に進化してきたことがわかってきました。
さらに、美術で習う光の三原色で分かるように、人間が感じることのできる色は赤、青、緑です。しかし、それより下等と言われる金魚やニワトリはすべての色を感じることができるのだそうです。ウサギや犬は赤と青だとか。ほ乳類は夜行性も多く、その関係で感じる必要のない色に対応するタンパク質は作らないようになったと考えられています。
私たち人間は幸いにもお猿さんの生活のおかげで、緑を取り戻したことになるとか。もしそうでなかったら、この背景の色は何色に見えるんでしょうね。あと、金魚やニワトリは私たち以上に多くの色を感じているわけで、さぞかしきれいな世界を見ているのでしょう。
私の中学校の時の自由研究では、赤や茶色のようなミミズによく似た色が好まれたのですが、彼らにはもっと複雑な色に見えているのでしょうね。そういえば、よく似ているのに好まれない色もあったような気がします。